交流誌生活創造のM

ここでしか読めないエピソードを多数収録

介護 ~生活を科学する仕事

介護とは、人の役に立ち感謝される仕事? それとも、低賃金の重労働? 
今回の特集は、そんな介護職への既成概念を問い直す試みです。大卒介護スタッフ1年生の試行錯誤、「介護」しない介護士の矜持、話題の「にやりほっと」を広報する3年目の野心…。生活科学運営のハウスで活躍する介護スタッフのインタビューをお届けします。

介護職の魅力を、発信しよう

介護職の人材不足が社会問題になっています。厚生労働省の推計では2025年に380万人が不足すると言われています。介護は以前から3K(きつい、汚い、危険)と言われ人材確保が難しいとされていた職種。さらに、度重なる虐待問題が追い打ちをかける形で、そのネガティブな面がよりクローズアップされるようになりました。生活科学運営も、必ずしも定着率がよいとはいえない現状があります。

今回、当社の介護スタッフにアンケートを実施。「仲間を増やすために、介護という仕事のおもしろさを自分の言葉で教えてほしい」という呼びかけに、約100件に上る前向きな回答が寄せられました。傾向として見られたのは、入居者の言葉が支えになっている、ということ。

「辞めたいと思ったことは何度もありましたが『あなたが結婚するまで長生き頑張る、子どもができたら面倒をみてあげるからね』との言葉が励みになった。一緒にお菓子作りをしたり夕ご飯の献立を考えたりして、花嫁修業はばっちりです」(宮崎台つどいの家スタッフ)等のエピソードが多数、寄せられました。もうひとつ、共通していたのは「同じことがない。答えがない。退屈しない」という声。食事、排せつ、入浴の介助というルーチンワークのイメージが強い介護においては意外ともいえる回答でしたが、個性豊かな入居者の存在と、当社が業務や研修で頻繁に取り入れているグループワークが、終わりのない改善活動をモチベーションに変えているのかもしれません。

入居者のために支援する、感謝されることがやりがい…。そうした、ともすれば施し的になりがちな介護のありようではなく、何より自分自身がおもしろがっている、そして入居者とも、先輩後輩とも、介護する/介護される、教える/教わる…という固定的な関係を超えた豊かな人間関係がある職場なのだということを、アンケートの回答は物語っていました。

もちろん、その陰にはつらいことや不平不満も隠されているはずで、安易に介護という職種を美化することはできません。実際、「ご入居者に物を盗んだ犯人にされたことがある」「暴言や暴力に悩んだことがある」といった声もありました。慢性的な人手不足によるストレスはどの職場にもあるはずで、目を背けてはいけない深刻な課題です。しかし、だからこそ介護のおもしろさを訴え、共感し合える仲間とともに専門職としての存在価値を社会に再評価してもらうことは、当社の、そして業界全体の介護の質向上のために必要なことと考えます。

「テレビでは、大変、重労働、低賃金などと大変な面ばかり報道する。もっと皆が楽しく介護をしていること、伝えてほしいです」(ライフ&シニアハウス神宮南井田スタッフ)。

その声を味方に、今回はあえて介護のおもしろさと職場の魅力に焦点を当てています。

業務の合間を縫って多くのスタッフがメールやファクス、電話で回答してくれた

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