交流誌生活創造のM

ここでしか読めないエピソードを多数収録

 景気が上向きになる一方、サービス業、特に介護業界で深刻な人手不足が続く中、長谷工シニアグループも人材採用と定着に悩み、試行錯誤を重ねているのが現状です。
 そうした時期にある今だからこそ、私たちの働き方を見つめ直すことができると考えます。多様な経験や価値観をもち、それぞれのやりがいを感じながらホームやハウス、事業所で働く人たち。お互いに知り合い、学びあうことで「これからこんな会社にしていきたいよね」「こんなふうに働きたいよね」を、ともに考えていきたいと思います。

日本の文化をもっと探りたい!

センチュリーシティ西千葉 ケアスタッフ ヒダへニー


私の母国はインドネシアです。20歳のころ日本人男性と結婚し、2人の子どもに恵まれました。夫の事業の都合で来日したのがちょうど20年前。義父母宅に身を寄せての生活が始まりました。

 当時は日本語を全く話せず、生活に馴染むのに時間がかかりました。一番記憶に残っているのは、ワカメの味噌汁を作ったときのこと。塩漬けワカメを細かく切らず大きくなりすぎてしまい、あげく、塩も落ちきっていなかったので塩辛くなり、姑にものすごく怒られました。今でもワカメを見るたびに思い出します(笑)。

日本で悩んだ人間関係

その後家庭の事情もあり、フルタイムで働きにでることになりました。知人から紹介を受けた仕事は、特別養護老人ホームの厨房業務。200名近い入居者の食事を作る大きな厨房だったので、毎日が大忙しでした。

 一番苦労したのは、一緒に働くスタッフとの人間関係です。例えば会話の中で、「いいかもしれないね」 「どうかな?」など曖昧な表現をされると、イエスかノーを理解できなかったり。突然話しかけられると、うまく会話に入れなかったり。毎日が辛くて、涙が枯れるくらい泣きました。

 一方で嬉しかったことは、入居者から「おいしかったよ!」と声をかけてもらえること。厨房内から入居者と介護スタッフの様子を見ているうちに、「いつか自分も介護をやってみたいな」と思うようになりました。

 そんなとき、近所に住んでいる女性が介護ヘルパーの学校に通っていると聞き、「私も通いたいから紹介してほしい!」と声をかけました。入学前に事前課題があったのですが、日本語の読み書きが全くできなかったので、周囲の人に助けてもらいつつなんとか提出しました。それだけ「この資格をとりたい!」という思いが強かったですね。

「日本語は今も得意ではない」と話すヒダヘニー(左)だが、入居者からは「チャーミングなしゃべり方」と好評

異国の地で働くということ

無事に資格を取得し、介護の仕事を始めたのが10年前。「センチュリーシティ西千葉」に勤務して、今年で5年目になります。最初は "入居者に声をかけながら介助をする" といった、二つの動作を同時に行うことができず、とまどいました。

 私の経験から、異国の地で仕事に慣れるには年単位の時間がかかります。今春にはベトナムから介護技能実習生が来日するようですが、周囲の皆さんにはぜひ、大きな心で成長を見守ってあげてほしいですね。

介護の仕事は「一石●鳥?」

ホームにいると、さまざまな人間関係に触れます。例えば、入居者同士、スタッフ同士、家族である夫婦や親子、スタッフと入居者など。そしてこの関係性によって、距離感や話し方も変わりますよね。介護の現場は普通の職場以上に、こういった人間関係に気を配る必要があり、それがやりがいでもあります。介護の仕事をしていれば、会話ができて、人間関係も文化も学ぶことができる。おトクなことがいっぱいあるから、面白いのかもしれません。

長谷工シニアグループで、
ベトナムから介護技能実習生の受け入れが始まります!

現在、長谷工シニアグループから2名のスタッフが講師としてベトナムに滞在。実習生に授業を行っていますが、スムーズな受け入れができるように、日本にいるプロジェクト(以下PJ)メンバー11名も、準備を進めています。
PJメンバーの1人である「ライフ&シニアハウス川越南七彩の街」ハウス長の平野勝仁は、「ベトナムから来る実習生たちはホームやハウスで働くスタッフの "鏡" です。私たちの接遇やサービスの質がそのまま実習生の質となるので、身の引き締まる思いです。入管法が改正となり、技能実習制度に『介護』が追加になったのは、日本のケアの細やかさが世界に認められたからこそ。介護を通じて海外とつながる機会ができることにワクワクしています!」と期待を込めて話しています。

「実習生受け入れ概要資料」をPJメンバーで作成。
ベトナムの国民性など紹介し、実習生とコミュニケーションのズレを少なくできるように工夫している

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