長谷工シニアの住まいと介護

社長コラム

映画『あなたを抱きしめる日まで』を観ました

冷徹な女「M」としておなじみ?のジュディ・デンチ主演。といっても、申し訳ないくらいそれ以外の実績を私は知らないのでしたが。

「M」役とはまるで正反対に、愚直に教会や神を信じ、安っぽい恋愛小説に100万にひとつの傑作と喜ぶ老母役を演じて、ぴったりはまっているじゃないですか。 彼女に付き添い、記事にして金を得ようとする相方スティーヴ・クーガン扮するマーティン・シックススミスとはかみ合わないかみ合わない。シリアスな話なのに、何となく笑ってしまう展開でした。

この二人が最後の最後、真実にたどり着いた時、知性の傍観者は理不尽に対して怒る。ところが、情緒の当事者(フィロミナ・リー)は「私はこの人を赦す」と言い切る。赦したことが「勝利」と思える、何かスカッとしたものを感じるのが不思議な感覚でした。

人生全部を掛けた当事者にしてみれば、ここで怒って理詰めの結論を出したところで、何も手に入らない。失ったものがもどることもない。事実はこのように受け入れられて、そしてただ「前に進む」んでしょうね。

なんだか、不思議に勇気づけられた2時間でした。

( 2014.3.18 )