社長コラム

「地域で支える認知症」シンポジウム

浦田です、こんにちは。

今回は、プライベートで参加している市民活動の話しです。
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            世田谷区民100人委員会・「最後まで在宅」部会
〜区民の視点で考えるシンポジウム〜  「地域で支える認知症」

              (2012/3/10 於烏山区民センターホール)
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生まれて初めてシンポジウムの司会役で登壇しました。このところ、時々パネラーとして話す、というのはやってますが、それと司会ではかなり責任の重さが違います。相当ドキドキして本番を迎えましたが、おかげさまで何とか無事に役目を果たせました。

有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅(登録手続き中)グループホームなどの事業をやっている会社の社長が「最後まで在宅」とはどういうことか?と思われるかもしれません。 また、妙な誤解をされるのは本意ではありませんので、シンポジウムの参加は2回目ですが、仕事のことは言わないようにしていますし、あくまで一区民の部会メンバーとして参加・活動しています。

当社が提供する介護保険サービスは全て「在宅サービス」に区分されるものだから。 …結論だけ言えばそういうことなんですが、ちょっと分かりにくいと思います。

医療保険の分野でのサービスのことを考えてみてください。
救急車で担ぎ込まれる、あるいはちょっと具合が悪いので念のため医者にかかる、健康診断を受ける、近所の先生に往診してもらう、在宅総合支援医療で定期的に診てもらう等々、もちろん沢山の診療科目があることも含めて、それぞれの状況に応じた多様な選択肢があり、そこから選択してサービスを受けています。

介護保険でも同じように、ひとくちで「介護が必要になった」と言っても事情はそれぞれ違います。入居したり、通ったり、来てもらったりと多様な選択肢が身の回りにある状態ができることが望ましいはずです。この状態のことを「地域包括ケア」とわざわざ分かりにくく言っているのだと考えています。

だから逆に「何が何でも今の家に居続けるんだ」ということに限定して、「在宅」というのもまた何か違うんじゃないの?と部会内では発言してます。

確かに今いる自宅ごと取り換えるサービスが高齢者住宅なので、誤解されがちなんですが、我々の事業も地域で在宅を支える選択肢のひとつなんです。
「自宅に居続けるか」「入居するか」を二律背反ととらえるのでなく、どこで暮らすことが自分(あるいは家族の誰か)にとって一番良いのか?を語れるようにしたいと思います。

さて、今回のシンポジウムでは
医師、ケアマネージャー、グループホーム施設長、家族会の代表、実際に家族の介護をしている方というように、認知症を患っている方をぐるっと取り囲む立場にいる方々に登壇いただきました。
家族の方の経験談から
●どうやって本人に診断を受けてもらうか。
●本人の気付き、家族の気付き、周囲の人の気付きのギャップ
●介護する側を支える、地域でのなじみの関係づくり
●認定調査や診察で正しい情報を伝えるには
●もし家族がいなくて一人だったらどうすればいいのか
というテーマを抽出して、それぞれの立場から、経験に基づくコメントをもらっていきました。

このやっかいな病気(症状)と、それを介護することを難しくしてしまう構造、それらの全部とはとても言えませんが、結構重要なところを会場の皆さんと共有して考えられたんじゃないかと思っています。

( 2012.3.12 )