長谷工シニアの住まいと介護

社長コラム

認知症男性の線路立入死亡事故と賠償命令の判決

認知症の男性が線路に立ち入り電車にはねられ死亡し、見守りを怠った家族の責任として、電車遅延の賠償金約720万円を遺族からJR東海に支払うよう命じた判決が名古屋地裁でありました。同居の家族も要介護1の妻。このニュースは、在宅で介護をしている家族の方々を中心に、衝撃的に受け止められています。
(参考:中日新聞 http://www.chunichi.co.jp/article/living/life/CK2013082902000002.html

6月に、厚生労働省が認知症高齢者数と軽度認知障害者数の推計を発表しましたが、今回の事故と判決は、この避けて通れない深刻な問題をどう考えていくのかと私たちにつきつけてきたように感じました。そして、私たちのような介護の仕事をしている者は、重い社会的責任を家族から託されているのだと、あらためて痛感しました。

私たちは、認知症フロアに鍵をかけるなどの安全策をとるのではなく、重い責任をご家族から請け負っているのだというプライドに変えていかなくてはいけません。介護士という職は、「お手伝いさん」でも「看護師の下請け」でもなく専門職であるという自覚を持つきっかけにしてほしいと、社員には伝えました。

今回の判決については、よい/悪いではなく、上級審に上がるなかで議論が深まり、また新しい考え方が生まれることを期待しています。

( 2013.9.4 )