広報トピックス

作家・戸川昌子さんとの思い出

作家の戸川昌子さんが4月26日に亡くなりました。

享年85歳でした。

実は、戸川さんは生活科学運営(当時は生活科学研究所)が、関西から関東に進出して初めてつくった「シニアハウス久が原」(東京都大田区)のご入居者でした。

「シニアハウス久が原」に入居を決められた当時の新聞記事

その後、「久が原」の事業撤退に伴い「ライフハウス浦和」の契約者となりましたが、実際には入居されず、時折、クリスマスなどのハウスイベントにゲストとして来訪され、シャンソンや独特の語りを披露してくださいました。お仕事柄でしょうか、約束の時間には必ずといってよいほど大幅に遅れてお越しになり、待ちくたびれたシニアハウスのご入居者が一旦解散した、などということもありました。

数年前にお会いしたときは「そろそろハウスにお世話にならなきゃね」とおっしゃっていましたが、本心は「まだまだ」と思われていたのではないでしょうか。

生活科学運営も関わった「旧同潤会大塚女子アパートメント」の保存運動では、同アパートの元居住者として建築学会の先生方とともに、率先してその存在価値を社会にアピールされました。「海外のメディアに訴えてはどうか」という提案を受け入れてくださり、日本外国特派員協会で記者会見をしましたが、その最中にまどろんでしまうというハプニングもありました。

奇抜なヘアカラーがトレードマークで、豪放磊落な方でしたが、一方で、いつも周囲へきめ細やかな心配りをされる方でもありました。春の季節になると「パリ祭の準備で大忙し」と張り切っておられた戸川さん。今年はかの地で往年のシャンソニエとデュエットされるのでしょうか。

いくつもの思い出を、ありがとうございました。

( 2016.5.2 )