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ご入居者がつくる壁新聞『身近な自然からの便り』

「ライフ&シニアハウス リボンシティ川口」には『身近な自然からの便り』という壁新聞があります。こちらを作成しているのは、実はハウスのご入居者。2008年7月から10日に1回のペースで、さまざまなテーマを取り上げ、入居者仲間やスタッフとのおしゃべりのきっかけになっています。

 

生活科学運営の「秋の展覧会」にも出展され、好評を博したこの壁新聞。制作者の伊藤さん(75)に、お話を伺いました。
読みやすい文章と色彩鮮やかな写真が特徴

きっかけは、ハウスの近所で目にした小さな花

2015年12月現在『身近な自然からの便り』の枚数は約280枚。もともと林業関係の研究職だった伊藤さんの趣味は「自然のなかを歩くこと」。2007年に、住まいを三重県から「川口」へ移したとき、初めて目にした街には自然がほとんどなく、壁新聞を作ることなど想像もしていなかったとか。

「入居してしばらくすると植え込みなどの小さな自然に目がいくようになりました。たまたま近所で見つけた野生の『ヒルザキツキミソウ』が綺麗に咲いていたので、せっかくなら皆さんにも見てほしいと思ったのが、この新聞を始めたきっかけでした」。

第1回目の記事。「ヒルザキツキミソウ」とは何か、どこで見られるのか、ハウスのご入居者向けにわかりやすく説明されています。

長続きの秘訣は、自分も、周りも楽しいこと

最初の1枚で終わりにするつもりが、さまざまなことに気が付くようになると、書きたいことがどんどん増えていったそうです。「季節の植物」、「天気」、「鳥」、「川」、「市内探訪」――最近は「宇宙」を取り上げることも。

「始めは自分の知識だけで作っていましたが、最近はインターネットで調べたり、図書館に行ったり、テレビ番組を録画したり…好きなことなので生活の一部ですね。脳の活性化にもなっていて楽しいです」。

 

この新聞は、他のご入居者・スタッフも楽しんでいます。たとえば、ご入居者が伊藤さんに、古本屋で見つけた本を持ってきてくれたり、知らない植物の情報を教えてくれたり。質問や雑談のなかから、新たなテーマが見つかることも多いそうです。

作成者・伊藤さん。壁新聞はハウス入口の掲示板に掲示。2〜3日に1回は外出、年に数回は旅行で自然探索を楽しんでいます。

「妻からは、あまり難しいことを書いて読まれないのではやっている意味がないとアドバイスされています。自己満足ではいけないと。だから、お元気な方は外出のきっかけに、外出が難しい方は少しでも気分転換してもらえるように心がけています。何歳までとか、何号までという目標はないけれど、続けられるだけ続けたい」と、意気込みを聞かせてくださいました。

ご入居者の好きなこと・得意なことがハウスで役に立ち、ご入居者やスタッフが「自然と」つながっていく。日々撒き続けている小さな話の「タネ」から、話の「華」が咲いている――そんなつながりが生活科学運営らしいと感じるエピソードです。(取材M.O)

( 2015.12.16 )