株式会社 長谷工シニアウェルデザイン

季節の流れを肌で感じる、自室隣接の「空中庭園」

間楽 ーまらくー

季節の流れを肌で感じる、自室隣接の「空中庭園」

結城 和夫さん(92歳)
ライフ&シニアハウスリボンシティ川口

趣味は旅行。夢は世界一周。そんな結城さんにとって、コロナ禍の生活は窮屈なものでした。日帰り旅行にも自由に行くことができず、もどかしい思いは拭えません。しかし、そんな日々だからこそ得られた発見もありました。自室に隣接したホーム屋上に設けられた、小さな花壇。そこで揺れる花の多くは、結城さんが手塩にかけて咲かせたものです。「土をいじっていると、一日の時間の流れや天気の変化に敏感になります。鳥がやってきたり、珍しい蝶を見つけたりするのも楽しいですし、季節の移り変わりが感じられて、心が豊かになった気がしますね」。最近は屋上の花壇に留まらず、共用浴室から眺められる坪庭のお手入れもされています。

実はこの坪庭のお手入れは、リビングスタッフの嶋田なつきからの提案だったそう。「草木が育ちすぎて困っていたので、結城さんにご相談をしました。人生100年時代と言われるいま、ホームにはお元気なご入居者がたくさんいらっしゃいますので、ときにはホーム運営の一部やイベント企画のお手伝いをお願いすることも。学生時代の文化祭準備のようで、和気あいあいと盛り上がるんですよ」。

コロナ禍で趣味や外出が制限されがちなご時世、生活に張り合いをもっていただけるよう、その方にあったご提案をするよう心がけているとか。ホームからの働きかけもあり、ご入居者の皆さんは「実年齢より元気だね!」と、近隣クリニックのドクターから太鼓判をいただいているそう。

ホームでの園芸活動を中心に体力維持に励む結城さんは、「旅行が再開できたら、まずは房総半島にうまい海鮮を食べに行きたいね!」と目を輝かせています。

日光を浴びてゆっくりと育っていく花々と触れ合うひと時は、
結城さんにとってかけがえのない時間