株式会社 長谷工シニアウェルデザイン

ご入居者の自立につながるノーリフティングポリシー

間楽 ーまらくー

ご入居者の自立につながるノーリフティングポリシー

長谷工シニアウェルデザインの介護

最新の情報と技術で、最適な介護を

 長谷工シニアウェルデザインでは、介護に「ノーリフティングポリシー」を導入しています。例えばベッドから車いすに移乗するときなど介助の際に、〝押す・引く・持ち上げる・ねじる・運ぶ〟といった過度な負担を伴う動きを、人力ではなく機器などを使って行います。本格的な導入から3年半。当初、新たな取り組みに対してスタッフからは戸惑いの声が挙がりましたが、目的やメリットを共有する勉強会や新人スタッフへの教育を徹底。ご家族にも実際の介助をご覧いただくことで、理解を深めていただきました。

ケアデザイン スタッフ 岡井谷 太郎

 「ライフ&シニアハウス緑橋」で、ノーリフティングポリシー推進委員長を務める岡井谷太郎は、次のように話します。「移乗機器を使っていなかったときは、体格の大きいご入居者が小柄なスタッフの介助を受けることに、申し訳なさそうにされていたこともありましたが、機器を使うことで体格差をカバーできるので、お互いのストレスを軽減できています。現状、浴室では電動機器が使いづらいため、まだ人力に頼る場面があります。しかしながら機器も日々進化していますので、ノーリフティングポリシーがより浸透している海外の事例も学びつつ、ご入居者とスタッフにとって最適な介護を模索していきたいと思います」。

長く働き続けるために

 「ライフ&シニアハウス日暮里」の羽石貴子は、3年前に介護職未経験でパート職員として入社。持ち前の探求心と前向きな性格で研鑽を積み、2021年10月に正社員となりました。入社以来、「腰の痛みを感じたことは一切ない」と話します。「社外の研修で知り合った介護職の友人たちは、腰痛に悩まされている人ばかり。私に一切痛みがないのは、ノーリフティングポリシーに基づいた介助を行っているからだと思います。ご入居者の中には機器を使用することで適度に腹圧がかかり、それまで難しかった自力での排泄が可能になった方も。お互いにとって嬉しい効果があるので、時間と心に余裕が生まれ、より良いコミュニケーションにもつながります。学びが多く奥が深い介護の仕事。長く働き続けるために、ノーリフティングポリシーは大切な取り組みだと実感しています」。

ケアデザイン スタッフ 羽石 貴子

研修ではスタッフも移乗機器を体験