株式会社 長谷工シニアウェルデザイン

「顔の見えるケアプラン」でかけがえのない時間を

間楽 ーまらくー

「顔の見えるケアプラン」でかけがえのない時間を

ライフ&シニアハウス緑橋

長谷工シニアウェルデザインでは、「心が満たされるケア」を合言葉に、毎日がワクワクする、その方のやりたいことを叶える「顔の見えるケアプラン」の研修・導入を進めています。今回は「ライフ&シニアハウス緑橋」のスタッフ3名に、現在の想いと今後の抱負を聞きました。

(写真左から)計画作成担当者 温井 康太 ・ ケアデザイン スタッフ 石川 裕也 ・ 事業所長 島内 賢

みんながワクワクするケアプランに

島内
介護サービスを利用する方には個々に、ご本人やご家族の意向を基に「ケアプラン(施設サービス計画書)」が作成されます。日常生活の課題(ニーズ)を解決するために長期目標や短期目標を設定し、それらに沿って具体的なサービスを提供していきます。
温井
介護施設のケアプランは、「楽しく1日を過ごすこと」など、抽象的で一律的な目標になりがちです。「顔の見えるケアプラン」ではご入居者それぞれのやりたいことを引き出して、それを実現するために、より具体的な言葉で目標を設定します。
石川
先日、ある方がふと「うなぎを食べたい」とおっしゃったので、これは何としても実現したい!と「大丸心斎橋店にうなぎを食べに行く」を目標に。今は「うなぎを食べる」に向けて、歩く・食べるといったリハビリを計画しています。やりたいことを実現するためであれば、リハビリにも精が出る方が多いですね。
温井
「緑橋」では、コロナ禍以前は一人ずつご要望をお聞きして、展覧会や好きなところにお連れする「外出イベント」を行っていました。ご入居者に喜ばれていましたが、今思えば、外出することだけにこだわっていて、他にあるニーズまでは引き出せていませんでした。「顔の見えるケアプラン」の取り組みは、もっと長期的な視点で暮らしの希望をうかがうことで、ケアの可能性を広げていくものだと思います。

チームワークで叶えるご入居者のニーズ

石川
課題は、ご入居者のやりたいことを引き出すこと。想いを言葉にして伝えてくださる方もいれば、「特にない」とおっしゃる方も。いわゆる〝声なき声〟を引き出すためにも、何気ない日常会話を聞き逃さず「○○さんがこんなことをおっしゃっていた」とスタッフ同士で共有し、情報量を増やしています。やはり、ケアはチームワークですね。
島内
仕組みづくりも大切です。「緑橋」ではスタッフに1日15〜30分のケアプランの時間を持つことをルールとし、ご入居者の願いや楽しみを実現するための、計画と実行の時間としています。例えば、遠方への外出希望のある方に対しては最適な移動手段を調査したり、植物の手入れがお好きな方であれば、一緒に取り組んだり。とはいえ、予期せぬ体調不良や感染症の流行などで「やりたいことの実現」が一筋縄ではいかないことも。そういったときは、問題点や解決策を特定のスタッフで抱えるのではなく、チームで話しあえる場を設けています。
温井
長谷工シニアウェルデザインが掲げるビジョン「『歳を重ねる』ことを、誰もが楽しめる社会」の実現に向け、まずは、ご入居者のやりたいことが思いっきりできるホームにしていきたいですね。