ある日、ブランシエールケア北浦和のご入居者A様とお話しているなかで、
「またコーヒーを飲みに行きたいわ」とお話してくださいました。
A様はホームへのご入居前、毎週のようにご家族とカフェへ出かけ、コーヒーを飲みながらゆっくり会話をする時間を楽しまれていました。
ご家族と過ごすその時間は、A様にとってかけがえのない習慣だったそうです。
一方で、ご入居後は歩行やトイレへの不安もあり、以前のように外出を楽しむ機会が少なくなっていました。
長谷工シニアウェルデザインでは、
ご入居者お一人おひとりの想いやこれまでの暮らしを大切にした介護「顔の見えるケアプラン」に取り組んでいます。
A様の「また家族とコーヒーを飲みに行きたい」という願いも、
その方らしい時間を実現する「顔の見えるケアプラン」KMP)の目標として計画することになりました。
そして、A様だけの特別な時間「プレミアムタイム」を重ねていきます。
外出に向けては、体調管理を行いながらリハビリを継続。
さらに、ご本人やご家族と相談を重ねながら準備を進めていきました。
目的地は、ご家族と思い出が詰まった「高倉町珈琲」です。
当日までの間には、「本当に行けるかしら」と、不安なお気持ちを口にされることもありましたが、
「行けたら嬉しいわね」と話される日も増え、リハビリにも前向きに取り組まれていました。
そんなA様の姿を見て、スタッフも一緒に当日を楽しみにしていました。
さて、当日。
ご家族がお化粧をしてくださり、A様は少し照れたご様子です。
「別人みたいね(笑)」とはにかみながら笑顔を見せてくださいました。
そして、ついにご希望されていた高倉町珈琲へ向かいます。
車窓から流れる街並みを眺めながら、穏やかな表情で外の景色を楽しまれていました。

到着すると、久しぶりの外出だったこともあり少し緊張気味のご家族の皆さまにも笑顔が広がりました。
店内では、コーヒーを飲みながらゆったりとした時間を過ごされました。
「おいしいわね」と何度も話されるA様。
久しぶりのカフェの雰囲気と、ご家族との会話を心から楽しまれているご様子でした。
また外の景色やお店の雰囲気を楽しめたことも、A様にとって特別な体験になったようです。
帰り道には、「少し疲れたけど楽しかったわ」と満面の笑みで話してくださいました。
後日、ご家族からも「一緒に楽しい時間を過ごすことができました」とのお言葉をいただきました。
今回の外出では歩行の練習も重ねていましたが、まずは、ご本人にとって大切な場所で、
ご家族との時間を再び楽しむという願いを実現することを優先し、車椅子を使用しました。
ホームでは見られないご家族との自然なやりとりや笑顔を拝見し、スタッフも嬉しい気持ちになりました。
その後は、「次はどこに行こうかしら」と新しい目標について話されることもあり、
再びリハビリへの意欲も高まっているご様子です。
これからも顔の見えるケアプランを通じて、ご入居者お一人おひとりの想いに寄り添いながら、
その方らしい暮らしの実現を支援してまいります。
【顔の見えるケアプランとは】
長谷工シニアウェルデザインでは、ご入居者お一人おひとりのこれまでの暮らしや経験、趣味や嗜好、やりたいことなどをお伺いし、その方らしさを大切にした「顔の見えるケアプラン」を作成しています。顔の見えるケアプランで計画した、その方らしい「心地よい」サービスの時間を「プレミアムタイム」と呼び、力を入れて取り組んでいます。
※本ページに掲載されている写真は、ご本人またはご家族の了承をいただいた上で使用しています(掲載内容の無断転載・二次使用禁止)。