長谷工シニアウェルデザインでは、ご入居者お一人おひとりの人生や価値観を大切にし、「顔の見えるケアプラン」の作成に取り組んでいます。
その中で計画した、その方らしい心地よい時間を「プレミアムタイム」と呼んでいます。
今回は、大切な家族の一員との再会を叶えたA様のプレミアムタイムをご紹介します。

A様が以前飼われていた愛猫「ももちゃん」は今娘様宅で暮らしています。
とても可愛がっておられましたが、ブランシエール王子へご入居されてからは会う機会がなくなっていました。
それでも、「ももちゃん、元気にしているかな」「また会いたいな」と時折お話しされることがあり、その言葉が私たちの心に残っていました。
しかし、ご本人だけでの外出は難しく、ご家族との日程調整や移動手段の確保など、いくつかの課題がありました。
ある日、娘様との会話の中で「ぜひ会わせてあげたいですね」というお話になったことがきっかけから大きく話が進むこととなりました。
自身でも猫を2匹飼っている猫好きのケアマネジャーが中心となり、「それならしっかり計画を立てましょう、私もぜひももちゃんに会いたい」と準備がスタートしました。
どうすれば安全に、そして安心して再会の時間を過ごしていただけるのか。スタッフ間でも何度も話し合いを重ねました。
実行の約1か月前から、ご家族とも綿密な打ち合わせを始めました。
知らない人(ケアマネジャー)が一緒にお宅に伺がってもももちゃんは、隠れてしまったりしないか、介護タクシーの手配や移動時間の確認、ご自宅での過ごし方など、一つひとつ確認していきます。
「きっと喜ばれますね」
「ももちゃんは人懐っこいから大丈夫ですよ」
そんな会話を交わしながら、当日の流れを整えていきました。
当日が近づくにつれて、A様もどこか楽しそうなご様子です。
「もうすぐ会えるのかな」
「ももちゃん、覚えていてくれてるかしら」
そう話されるたび、私たちも待ち遠しい気持ちになっていました。
そして、ついに当日を迎えました。
娘様がいらっしゃる時間が近づくにつれ、落ち着かない様子で何度も時間を確認するA様。その姿から大切な存在との再会を心待ちにする気持ちが伝わってきました。
そして、娘様、ケアマネジャーとともに介護タクシーへ乗り込み、娘様宅へ向かいます。
車内でも会話が弾みます。
「早く会いたいですね」
「緊張しちゃうわ(笑)」
和やかな雰囲気の中で目的地へ向かいました。

到着すると、ももちゃんが落ち着いた様子で迎えてくれました。
A様はゆっくりと近づき、優しく頭をなでられます。
「ももちゃん、久しぶりね」
「元気だったの」
その瞬間、A様の表情がぱっと明るくなりました。
ももちゃんも嫌がることなく身を寄せ、穏やかな時間が流れます。
その様子を見守るご家族様からも自然と笑顔がこぼれていました。
再会だけではありませんでした。
娘様のお宅でご家族とゆっくり会話を楽しまれ、思い出話にも花が咲き、昔の出来事を振り返りながら、「懐かしいね」と笑い合う時間もまた、大切なひとときとなりました。
帰館後もA様の表情はとても晴れやかでした。
「本当にうれしかった」
「会えてよかったわ」
そんな言葉を聞くことができ、スタッフ一同も温かい気持ちになりました。
ご家族からも感謝のお言葉をいただき、今回のプレミアムタイムは大成功となりました。
私たちは改めて、その方にとって本当に大切なものは何かを知り、それを形にしていくことの大切さを感じました。
再会の時間は長くはありませんでしたが、A様にとってかけがえのない思い出になったのではないかと思います。
これからも顔の見えるケアプランを通じて、ご入居者お一人おひとりの「その人らしさ」を大切にしながら、
心地よく笑顔になれるプレミアムタイムを実現してまいります。
【顔の見えるケアプランとは】
長谷工シニアウェルデザインでは、ご入居者お一人おひとりのこれまでの暮らしや経験、趣味や嗜好、やりたいことなどをお伺いし、その方らしさを大切にした「顔の見えるケアプラン」を作成しています。顔の見えるケアプランで計画した、その方らしい「心地よい」サービスの時間を「プレミアムタイム」と呼び、力を入れて取り組んでいます。
※本ページに掲載されている写真は、ご本人またはご家族の了承をいただいた上で使用しています(掲載内容の無断転載・二次使用禁止)。