ある日のこと。
ブランシエール所沢の介護型にお住いのご入居者と、
ご主人が眠るお墓へご一緒させていただきました。
ご本人にとってお墓参りは、毎年この時期になると自然と心に浮かぶ大切な習慣です。
命日が近づく頃、「今年も行きたいね」とぽつりとこぼれるその一言に、ご主人を想う変わらぬお気持ちが感じられました。
ご主人は何事も決めて導かれるしっかりとした方で、
ご本人はその後ろについていくような、昔ながらのあたたかいご夫婦関係でした。
その日々の積み重ねが、今もなお「会いに行きたい」という想いとして静かに続いています。
当日に向けては、シルバーカーでの歩行を重ねながら体力づくりに取り組んできました。
そして迎えた当日。車椅子での移動ではありましたが、お墓の前ではご自身の力でしっかりと立ち上がり、
静かに手を合わせられるお姿がありました。
気温30度を超える暑さの中、若い男性スタッフ2名が同行し、
こまめに水分補給を行いながら安全に配慮してのお出かけとなりました。
「今日は若い子2人と来たよ」
「お花が綺麗よ」
「お父さん、また来るね」
やさしく語りかけるその声には、長い年月をともに歩んできたご主人への想いが、あふれるように込められていました。
帰り道、「来てよかった」とこぼれた一言と、その穏やかな表情がとても印象的でした。
「また涼しくなったら来ましょうね」
そんな会話を交わしながら、ご本人らしい、かけがえのないひとときとなりました。
これからも、大切な記憶と想いに寄り添いながら、その方らしい時間を共に紡いでいきたいと思います。
※本ページに掲載されている写真は、ご本人またはご家族の了承をいただいた上で使用しています(掲載内容の無断転載・二次使用禁止)。