自分たちらしさを大切にしてくれる場所
Mさんご夫妻が「ブランシエール港北」に入居されたのは2024年。MSさん(87歳)は自立型、MHさん(85歳)は介護型の居室にお住まいになっています。入居までの出来事を、MSさんはこう振り返ります。「まだまだ元気でいられるとばかり思っていたのですが、妻の骨折をきっかけに、突然介護が始まりました。さらに妻は病気を患い、私も体重が落ちてしまって」。息子さんの提案で、夫婦揃って入居できる施設を探し、選んだのが「港北」でした。「立地の良さに加え、私たちの生活スタイルを全面的に尊重してくれる点に魅力を感じました」。
「港北」は、かねてよりご入居者の「その方らしさ」を大切にしてきたホームです。「個別対応」と呼ばれる時間を設け、「ペットショップに行 く」「スイーツを食べる」といったご入居者お一人おひとりのご希望を叶えてきました。2020年には、長谷工シニアウェルデザインの全ホームで、その方らしさを大切にした介護を目指す「顔の見えるケアプラン」がスタート。これを受け、「港北」の「個別対応」もさらに発展していきました。ケアサブリーダーの松本圭子は語ります。「『顔の見えるケアプラン』を実践する時間として捉え直し、改めて『その方らしさ』とは何かを考えました。その結果、必ずしも特別なことをする必要はなく、すでにある〝日常生活の質〟を高めることも大切だと気が付いたんです」。その後「個別対応」は「プレミアムタイム」と名を変えて、全ホームに広まっていきました。
お二人の時間を、より心地よく、安心できるものに
Mさんご夫妻の出会いは大学の英語サークル。音楽、旅行など共通の趣味が多く、共に世界を広げてきたそう。今も、お二人で過ごす時間を何より大切にしています。
そんなMさんご夫妻のために、スタッフができること。それは「お二人の時間を尊重すること」だと松本は言います。「お二人にとって、一緒にいる時間こそが〝プレミアム〟。その時間を心地よく、安心できるものとするために、環境を整えることが私たちの役割だと考えています」。例えば、MHさんが日々励んでいる歩行訓練。MSさんが介助役を務め、スタッフは無理のないように側で見守ります。MHさんの通院も、MSさんが希望するときは一緒に行けるよう調整し、スタッフが付き添います。


「私が趣味の俳句に夢中になって夜更かししてしまい、朝起きられないことがあるんです。そんな時はスタッフの方に付き添いをお願いできて、助かっています」とMSさん。MHさんは「決まった時間に寝て起きて、規則正しい生活をしてください」と夜更かしをたしなめます。
今ではすっかり体調も回復されたお二人。今は「旅行に行く」という夢を持ち、日々の歩行訓練に励んでいます。その後の一緒に過ごすおやつタイムも、かけがえのない特別なひとときです。
傾聴を重ね、心が通い合う介護を
私たちが大切にしているのは「傾聴」です。言葉だけでなく表情から汲み取ったり、ご家族のお話をヒントにして、「その方らしい」暮らしの実現を目指しています。最近では字を書くことが好きなご入居者に、ご家族への暑中見舞いを書くことをご提案したところ、素敵なお手紙を仕上げていらっしゃいました。
私の前職は全くの畑違いの商社でした。転機は、父が事故で昏睡状態になってしまったとき。諦めることなく話しかけ、手を握り続けたら、1カ月後にまばたきでコミュニケーションがとれるまでに回復したんです。「介護の尊さ」に感動し、この業界に飛び込みました。ご入居者と心が通じ、共に一歩前に進めたと感じたとき、この上ないやりがいを感じています。
ブランシエール港北
ケアサブリーダー M