ブランシエール浦和の古澤です。
プライベートな話ですが、休日を利用して浮世絵版画の摺り実演会というイベントに行ってきました。

プロの摺師の技を間近で目にする貴重な機会となりましたが、さらに興味深かったのは解説の内容です。
浮世絵版画とは一人の作家の手で完結するものではなく、絵師、彫師、摺師の共同作業であり、版元がこれを世に出す。
もともとは芸術作品というより商業印刷として流通したものだったのです。
つまり、北斎にしても広重にしても創作意欲の赴くままに描いたのではなく、いかに売れるものにするか、
また紙の大きさはどうするか、何部刷るか、そのためには何人体制で制作するかといったコスト面まで、
プロデューサーと職人たちが意見をやりとりしてシビアに計算した結果、その作品が世に出て、さらには後世に伝わったということなのです。
私たちの仕事も、ハードとしての建物からソフトとしての介護・看護そして相談業務、さらには管理部門までが一体となり、
対話を重ねて初めて顧客に求められるサービス提供が可能となります。
商品の形は違っても、ビジネスという点では私たちの仕事と大いに重なるものだなあと感じ入りました。
実は私自身かれこれ三十数年、木版画で年賀状を制作しています。年賀状も版画も時代に逆行しているようで、
そろそろどうするかなあなどと思ったりしていましたが、
決して古びてしまうことのない技術と作品を目にして、やっぱり仕事ともども頑張ろうという気持ちにさせてもらった一日でした。

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