報道で目にする地震や大雨などのニュースが絶えない昨今、ある日突然にして起こる災害が発生した際に自分の身を守るにはどうしたらいいのか?
将来的に大きな地震が高確率で発生するといわれている地域に住まう私たちにとって、防災に関する意識や知識は常に持っておかなければなりません。
そこで先月下旬、消防職員の方々より「防災セミナー」を開催していただきました。
ちょうど6月に今年度1回目の避難訓練を実施した記憶が新しいうちの開催ということで
興味を持ってくださったご入居者の方々が多くご参加してくださいました。

セミナーではまず火災予防についてお話していただきました。
BC千種2では自炊をされるご入居者もいらっしゃいます。
また電化製品やスマホの充電コードなどでコンセントは常時使用していることがほんとんどです。
そんな身近なところに潜む火災の種を発芽させないために、IHの適切な使用方法やトラッキング現象について学びました。

次に地震への備えについてでは、昨年の元旦に甚大な被害をもたらした能登半島地震のリアルな現場写真と実態を交えながらBC千種2の地域では、どのような被害がどの程度の規模で起こりうるのか詳しくお話をしていただきました。
また、災害時に陥るであろう状況を想定し、当事者となった時に自分ならどういう行動を取るのか?参加者の方々同士で相談する場面では、皆さん自発的に意見を交わし合っていて、防災に対する積極的な姿勢を感じることができました。

講話の中で印象的だったのは消防による人命救助よりも、隣近所による共助と自力や家族による自助によって救われた命が9割を占めるという点です。
地域同士のコミュニティや住民同士の繋がり、日ごろから家具や家電を固定したり重い家具が倒れてこない位置で就寝したりすることが生存率を左右します。
さらに、災害発生時にスピディーな安否確認が行えることも、人命救助の迅速化に繋がり一人でも多くの命を救うことに貢献できるといえます。そこで、今回、安否確認を効率的に行うためのアイテム「安否確認札」を実際に用いた訓練も行いました。
講話後に居室に戻っていただいた参加者の方々には玄関扉の外側の取っ手に安否確認札を掛けてもらい、スタッフが見て回ります。
一目で無事な居室とそうでない居室が判別でき、とてもスムーズに安否確認を行うことができました。

今後は定期的に行う避難訓練時に安否確認札の訓練も導入し、いざという時に活用できるようにしていきたいですね。