株式会社 長谷工シニアウェルデザイン

間楽 ーまらくー

暮らしの間

ブランシエール日暮里(東京都荒川区)

 東京都荒川区の「ブランシエール日暮里」は、お元気な方向けの自立型と、24時間の見守りや介助を必要とする方向けの介護型を併設する有料老人ホームです。JRなど複数路線を利用できる日暮里駅徒歩圏内で、上野や銀座にもアクセスが良く、文化・芸術に触れやすい環境である一方、下町情緒あふれる街の散策も楽しめる立地から、活動的な方が多くお住まいです。

 「日暮里」は2003年、廃校となった中学校の跡地を、地域に貢献できるものにしたいという区の意向を受け誕生しました。若い世代も入居する自主運営型賃貸住宅や保育園、クリニックが同建物内にあることから、子どもたちの成長や多世代の人とのつながりを通じて、日々の暮らしに豊かさをもたらします。地域との連携も大切にし、10年前には町会と災害時の相互協定を結び、いざというときに地域と「日暮里」の住民がお互いに助け合う体制も構築してきました。

 コロナ禍では外出の自粛がある中、少しでも暮らしを楽しんでいただけるよう、ホームへのコーヒーデリバリーや近隣の図書館の本を閲覧できる図書コーナーの増設、季節を感じられる食事メニューの提供など、工夫を凝らしたサービスを行いました。また、地域の方からマスクのご寄付や、保育園の卒園児たちから手作りギフトをいただくなど、これまで積み重ねてきた関係から生まれるあたたかいコミュニケーションに支えられています。

 スタッフが心掛けているのは、ご入居者お一人おひとりのライフスタイルに合わせたサポート。チームでコミュニケーションを取りながら、「お好きなこと、お嫌いなこと」をさりげなく情報収集。日頃のサポートに生かし、ストレスのない毎日を過ごしていただけるように配慮しています。将来介護が必要になり、介護型にお住まいを移すことになったときも、顔なじみのスタッフのいる環境で安心してケアを受けていただけます。

 どんなときも安心してお過ごしいただけるホームを目指して、今日も「心地いい間」をデザインしていきます。

23区内とは思えないほど広く緑あふれる庭園。園芸を楽しむご入居者も

毎年建物全体で「秋まつり」を開催。フリーマーケットや包丁研ぎ、焼きそばや綿あめの屋台などが出て賑わいます(2021年はコロナ禍で中止)

地域のワーカーズ・コレクティブが運営する食堂。食事の時間が楽しみになる旬を大切にしたメニューを提供

ホーム自慢の12階にある展望大浴場

地元荒川区の「ころばん体操」はご入居者からも大人気

(左)リビングデザインスタッフ 真田 麻子
(右)事業所長 森谷 健一