株式会社 長谷工シニアウェルデザイン

積み重ねた時間を分かち合う「文化祭」が張り合いに

間楽 ーまらくー

積み重ねた時間を分かち合う「文化祭」が張り合いに

センチュリーシティ大宮公園

文化祭が終わった途端、来年が楽しみに

 「センチュリーシティ大宮公園」は、長谷工シニアウェルデザインの先駆けとなるホームで、今年で開設34年目を迎えます。毎年欠かすことなく開催されているのが「秋の文化祭」。日頃からサークル活動が盛んで、文化・芸術を嗜まれるご入居者が多いことから、ホームの伝統行事として深く根付いています。書や絵画などの創作物の展示だけでなく、音楽や踊り、朗読などを披露する発表会も開催。演目は、日本民謡、独唱、合唱、ダンス、お琴、ピアノ、マリンバ、オカリナと実に多彩で、ハイクオリティ。スタッフもピアノ伴奏や、自ら歌って踊って場を盛り上げます。

コーラスサークル「ミュージックサロン」の皆さんは、力強く伸びやかな歌声を披露

 2020年はコロナ禍の影響で、一堂に集まることが叶いませんでした。しかしスタッフは、長年続いた発表会の灯火を消してはならずと、事前に撮影した録画発表をロビーで上映する形で実施。2021年は感染対策を行いながら、念願の有観客開催となりました。

 準備にあたったスタッフの一人、リビングデザインのスタッフ・平井佐保はこう話します。「ご入居者が年に一度の成果をお披露目する場なので、質の高い空間にできるよう演出も意識しています。この日のために練習を重ねている方も多く、まさしく〝やりがい〟が〝生きがい〟になり、文化祭が皆さんの自立度を高めていると実感しています。伝統あるこの場を、来年、再来年もつないでいきたいですね」。


発表会に出演して

日本民謡 中村 恭治さん

入居した10年前から、毎年欠かさず出演しています。例年、伴奏の尺八演奏を地域の友人たちにお願いしており、今回も一緒に出演してくれました。このような発表の場があると、練習にも張り合いが出ます。発表会の後も、他のご入居者から「民謡の方ですよね」と声を掛けられるとうれしくて、出演して良かったと思いますね。

民謡の他にも、油絵やビリヤードを嗜まれる多彩な中村さん

マリンバ演奏 松代 充生さん

4カ月前に入居したばかりですが、文化祭があると聞いて二つ返事で参加することに。会場のアットホームな雰囲気のおかげでのびのび演奏することができました。マリンバは大きな楽器ですが、日頃からホームの共有部で存分に練習でき、ありがたいですね。次回はマリンバの新曲と、もう一つの趣味である朗読も披露したいと思っています。

アメージンググレイスを演奏した松代さん。美しい音色に涙するスタッフも

お琴演奏 長坂 光子さん・山口 登美子さん

お琴の先生が月2回、ホームにいらしてレッスンを受けています。お琴は過去に経験がありましたが、それぞれブランクを経て、「大宮公園」に入居したことで再開することができました。発表会があると目標ができて、コロナ禍でも励みになりました。こうしてお仲間もできて、毎日楽しくて退屈しません。

4回目の出演となる長坂さん(左)と山口さん(右)。息のあった美しい琴の音が響きます

オカリナ演奏 大山 邦彦さん・美子さん

21年連続出演しています。はじめの頃は、オカリナをレッスンしていた皆さんと一緒に出ていたのですが、6年前からは夫婦で演奏しています。曲は、皆さんがご存じで口ずさめるようなものを選んでいます。私たち夫婦は、横に並んで「同じ方向を向いていこう」と決めて、趣味を一緒に楽しむようにしてきました。時にはお互いを見つめながら、二人の晩年を楽しく暮らしています。

仲睦まじい大山ご夫妻。共通の趣味が、夫婦円満の秘訣だそう