清流の香り、──長良川の鮎塩焼き
今回ご紹介するのは、岐阜・長良川で獲れた天然鮎を使った、特別な一皿。
地元でも限られた時期にしか味わえない旬の恵みを、熟練の料理人が丁寧に焼き上げます。
実は今回ご紹介する食事は“特別食”ではなく、あくまでも日常の食事として提供させていただきました。
「旬の鮎で季節を感じて頂きたい。」料理長の粋な計らいで実現した夕食です。
日常から少し抜け出し、清流と洗練された食の世界へ──ようこそ。
鮎の塩焼き──川の恵みを封じ込めた“芸術”
鮎は「香魚」とも呼ばれ、その香りはスイカやキュウリのように爽やか。
長良川の天然鮎は、清らかな水と豊富な藻を食べて育ち、身が引き締まり、香り高く仕上がります。
じっくり焼くことで、皮はパリッと黄金色に、身はふっくらと。
立ち上る香ばしい匂いが、川風に乗って食欲を誘います。
そして最大の魅力は、口に広がる複雑な味わい。
淡白な白身の甘み、ほのかな苦みを含む内臓の旨み、塩のキレ。
ひとくちごとに、川の流れや季節の香りが蘇るようです。

火の力と職人の手
鮎の塩焼きは、ただ焼けばよいわけではありません。
塩の打ち方、串の刺し方、火加減──その全てが味に直結します。
オーブンで鮎の中までじんわりと火を通し、ふっくらと仕上げました。
皮は香ばしく、身は瑞々しさを保ったまま焼き上がります。
串を少し反らせることで、川で泳ぐ鮎の姿を思わせる形に仕上がるのも、職人ならではの美意識です。

日常に、清流の特別な一皿を
鮎の塩焼きには、「自然の力」と「人の技」が織りなす奥深い魅力があります。
「少し特別な時間を過ごしたい」そんな日にこそ味わってほしい、清流の贅沢です。
あなたの食卓にも、長良川の香りと季節の輝きを添えてみませんか。
ブランシエール南浦和の食事は多くのご入居者から評価をいただいております。