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認知症チームケアカンファ~夜のスタッフに学ぶ非言語メッセージ

ブログ: ウェルミー宮崎台

認知症チームケアカンファ~夜のスタッフに学ぶ非言語メッセージ

暮らし

こんにちは、スタッフのIです。

ご入居者Bさんは、夜になると不安や怒り等のBPSD※が増します。
(※国際老年精神医学会による定義では、認知症患者にしばしば生じる、知覚認識または思考内容または気分または行動の障害による症状のこと)

「トイレに座っていただけますか?」「ベッドに横になりましょうか?」などとお伝えしてもそのようには動いていただけず、
やむを得ず衣服や身体に触れさせていただくのですが、そうなると症状はより増してしまいます。
当然です。
Bさんにとっては宇宙語のような言葉を浴びせられ、挙句の果てに服を脱がされそうになるのですから。

さて、どうしよう…。
というわけで、認知症チームケアカンファレンスで取り上げることに。
夜間のBPSDにフォーカスするので夜勤スタッフにも関わってほしいのだけれど、
昼間の会議への参加は時間帯的に難しいため、紙に意見を書いてもらいました。

夜勤スタッフTいわく、
「何をされるのかわからず怖いのだと思うので、手をにぎったり目を見つめたり歌ったりして安心してもらってから、介助するようにしています」とのこと。
なるほど~、それいいかも!

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Tスタッフが介助中の居室からはよく、唱歌を口ずさむ声が聞こえてきます

yakin_rouka
夜勤スタッフとの意見交換、もっと充実させていきたい


さらに、ナイトケアをよく担当するサブリーダーHにもヒアリング。
Hスタッフの介護記録を見ると、「トイレに座っていただき排泄」「枕を指さすとご自分で臥床された」等とあるので、
どうすればそんなにうまくいくのか、根堀り葉堀り聞いてみました。
すると、
「まずは便座を見てもらい、肩をトントンして一緒にトイレに座るしぐさをする」
「トイレでは片手しかつかむ手すりがなく怖がっている様子が見られる」等、
私にはなかった視点が続々、出てきました。

さっそくマネしてみました。
目を合わせる、手に触れる、音声は言葉ではなく歌。あとはジェスチャー…。

右手用の手すりがなくて不安なら、しゃがんだ私の肩を持ってもらおう…と、自分なりのアレンジも加えてみたら、
あら不思議、すんなりトイレに座ってくださいました。まぐれかもしれないけれど。

余談ですが、先日、『みんな、おしゃべり!』という映画を観ました。
クルド人、ろう者、聴者…といった違う言語の話者の間で起こるすったもんだを描いたとってもおもしろい映画。
その影響もあって今、一筋縄では通じ合えないBさんとの非言語コミュニケーションに挑戦中です。