突然ですが、「グループホーム」とは何でしょうか。
ChatGPTに聞いてみると、「少人数で共同生活を送りながら日常のサポートを受けられる住まいの形態」
「食事作りや掃除など、できる事は本人が参加し、自立を促す仕組みになっています」などと出てきました。
なぜ、今さら確認しているかというと、
先日、長谷工シニアウェルデザインが運営する他のグループホーム「ウェルミー今川」(東京都杉並区)で、
勉強を兼ね働く機会を得たことがきっかけ。
そこでは、ご入居者が自分で家事をすることへの意識が高くて、「グルホっぽくていいな」と思ったからです。
私たち「ウェルミー宮崎台」もご入居者の活躍や役割を重視していて、
ケアプランに反映しているのが自慢ポイントなのですが、食事まわりは「今川」に軍配あり。
だって「今川」では、食事どきになるとご入居者が三々五々、台所に集まってきて、
盛り付けや配膳をあれよあれよという間に済ませてくれるんです。
食後も、職員は極力、下膳しません。自分の食器は自分で洗うことが暗黙のルールで、
たまに「今日は腰が痛くて…」と言う方がいれば「じゃあ洗っておくよ」と他の方が手伝ってくれます(それも共同生活っぽくて、よき)。

「今川」では食後、ご入居者がかわりばんこに洗うため、カウンターに順番待ちの食器たちが並びます
この食前後のルーティンに驚嘆し「すごーい、ありがとうございます」と声をかけると、
ご入居者から「あの人、おかしなこと言ってる。自分の食器を自分で洗うなんて当たり前なのに、ありがとうだって」と、
変な目で見られました。
なるほど、ご入居者にとっては「職員の仕事を手伝っている」のではなく、「自分で生活しているだけのこと」なんですね。
ADLに差があって、できることが少なくなったとしても、その精神は忘れたくない…。
というわけで、触発された我が「宮崎台」も、記録用スマホに「役割」の日課をリマインド登録し、
ご入居者に促す仕組みを作り始めています。
「今川」に負けじと、グルホっぽくありたくて。