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認知症チームケアカンファ~「役割チェックリスト」に学ぶ

ブログ: ウェルミー宮崎台

認知症チームケアカンファ~「役割チェックリスト」に学ぶ

暮らし

こんにちは、看護師のTです。
「ウェルミー宮崎台」では、定期的に認知症ケアのカンファレンスを行っていて、私も時間が合えば参加しています。
私からは、既往歴や薬剤による影響の指摘に加え、「役割チェックリスト」というツールの紹介をしました。
主に作業療法において高齢者の役割変化を確認するツールで、以前、看護の専門誌で特集されていたことをきっかけに関心を持ち、
ウェブ上で論文を検索するなどしていました。

yakuwari

「役割チェックリスト」は、『エキスパートナース』20201月号(照林社)の記事等を
参考にしました

資料によると、思い入れの強い役割や活動を多く持っていた方は、特に現在とのギャップでBPSDが出現しやすいとのこと。
今回これを紹介したのも、ご入居者のAさんについて考えるときの視点として、役立ちそうと考えたからです。

Behavioral and Psychological Symptoms of Dementia」 の略。
 日本語では 「認知症の行動・心理症状」 と呼ばれます。

後日、ケアスタッフが「役割チェックリスト」を使って、ご家族にヒアリングしながら再アセスメントしてくれました。
その結果をまとめたメールを読みながら思わず、泣いてしまいました。
家庭や仕事、ボランティア…と、とにかく、ひとのために働いてきたAさん。
そのメールには、「必要とされることが失われてしまったことへの絶望」が綴られていて、とても他人事とは思えなかったです。

 そして、やはりその方のバックグラウンドをとらえた、包括的な人物のとらえ方、かかわり方が重要と再認識しました。
「認知症」ということでひとくくりにはできないし、したくない…。

Aさんに対してはいろいろな介入方法があるとは思いますが、
まずは、「Aさんが一緒にいてくれて私はうれしい、安心する、ありがとう」等、
時間を共有できることへの感謝を伝えていくことが必要と感じました。
自分の存在に価値を見出せ、ここが現在の自分の居場所と思ってもらえるように何ができるか、
引き続き、チームで考えていきたいと思います。