第53回 コグニサイズの勉強会を開催しました
皆さん、「コグニサイズ」という言葉をご存知でしょうか?
これは国立長寿医療研究センターが開発した運動(エクササイズ)と認知課題(コグニション)を組み合わせた認知症予防を目的とした取り組みの総称を表した造語です。
運営支援課に所属する介護予防運動指導員の板橋が生活科学運営でも取り入れようと研修を受け、ハウススタッフ向けに勉強会を開催しました。


当日はハウスから11名、本社から4名が参加。
まずはコグニサイズの目的や効果、実施する上での留意点を学びました。
そして実技です。

その場で足踏みをしながら計算やしりとりをします。

足踏みから少しレベルアップして歩いてみました。

また、グループになって順番に数を声に出して数え、「4の倍数」になった時は手を叩きます。
できるようになってきたら、「4の倍数」の時には声を出さずに手を叩きます。
同時に2つのことを行うのはなかなか難しいですが、でも失敗しても間違っても全く問題ありません!脳が適度に混乱することが活性化に繋がるのです。
また、失敗してもそれが笑顔にも繋がり、参加者の皆さんはとても楽しそうに実践していました。
そして、色んな課題を考えることも脳への刺激になります。慣れてしまうと脳は使われなくなるので、間違わずにできるようになったら「4の倍数」を「3の倍数」に変えてみるなど、新たな課題を考えてみましょう。
コグニサイズは座ってでもできる運動なので、是非試してみてください!
<棒体操>
今回から「棒体操」を紹介します。その名の通り、「棒」を使用した運動です。道具を持つことで手先にも意識がいき脳への刺激となるので、運動機能と認知機能両方へアプローチできます。
まずは、棒の作り方をお伝えします。(動画あり)
- 新聞を4〜8枚用意する
- 2つに折って輪になっていない方から丸めてテープ等で止める
・重さや巻き具合は使う方に合わせて調整する
・手が汚れないように外側に裏が白いチラシやビニールテープを巻く
続いて、実践です。
第1回目は「上半身を伸ばす体操」です。
★基本姿勢
- 椅子の前方に座る
- 下腹に力を入れる
- 胸を張って、背筋を伸ばす
- 正面を見る
★流れ
- 棒の端を持ち、手首を真っ直ぐにする
- 1、2、3、4で腕を頭上に上げ、5、6、7、8で元の位置に戻す
- 2)を5回繰り返す
- 5回目は頭上で腕を止めて、肘を曲げながら頭の後ろに下ろしていく