「天声人語」の反響
「ライフ&シニアハウス井草」で、ご入居者の笑顔を増やそうと始まった「にやりほっと」の取り組み。 「にやりほっと」は「ヒヤリハット」の反対で、スタッフがご入居者のプラス面(できることや生活歴)に目を向け、にやりとしたり、ほっとしたりしたことを記録する報告書のことです。

承諾書番号A16-0634
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井草に勤める若手スタッフチーム「にやりほっと探検隊」が、社内のGA(グループアクション)活動※でより実務に即したものにした結果、2014年度のGA全社発表大会で優秀賞を受賞しました。 その後、本社運営部で「にやりほっと」報告書が整えられ、全社的に運用されています。
※GA活動とは生活科学運営が行っているカイゼン活動のこと
これまでも「にやりほっと」は種々のメディアで紹介されましたが、6月6日付の朝日新聞「天声人語」で取り上げられ、さらに注目を集めています。 ご入居者やご家族から「記事を読んだよ、よい内容だったね」というお声をいただいたり、社員の子どもが通う幼稚園で「よい話だから」と記事のコピーが配られたりと様々な反響が続いています。
社内でも活動に取り組むハウスが増え、このような効果が出てきています。
- スタッフとご入居者、ご家族との話題が増えた
- ご入居者から伺った生活歴などの情報をケアプランに反映させたり、日常のケアに活用したりしている
- スタッフ同士で情報を共有しようという意識が高まり、コミュニケーションが活発になった
「にやりほっと」を通じて「文化の介護」
私たちは、介護には「いのちの介護」「生活の介護」に加え「文化の介護」があると考えています。
「いのちの介護」とは、食事や入浴、排せつの介助など身体を清潔に保ち、生命維持のための介護。
「生活の介護」とは、話し相手になったり、散歩や買い物に出かけたり、生活を楽しむための介護。
「文化の介護」とは、1人ひとりの個性や生き方を尊重し、心豊かな日々を過ごしていただくための介護です。
「にやりほっと」がご入居者の個性を再認識するきっかけになり、一人ひとりにあった個別性を大切にしたケアの先に、生活科学運営が目指す「文化の介護」があると考えます。