一人ひとり異なる理想の「 間 」。それを追求していくということ
長谷工シニアウェルデザインとしての新たな出発出発にあたって、策定された企業理念とビジョン。決定に至るまでの検討プロセスとそこに込めた思いについて、担当役員に聞きました。
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株式会社長谷工シニアウェルデザイン 取締役 専務執行役員
見目 久美子
議論とヒアリングの末に
会社の統合と再出発にあたって、私たちは「果たすべき使命」と、「実現したい未来像」の再定義が必要だと考えました。2021年3月にプロジェクトチームを立ち上げ、議論をスタート。メンバーにはセンチュリーライフ(当時)と生活科学運営(当時)両社から、在籍10年以上かつ、現場経験のある社員を選出しました。事業環境や社会ニーズの変化、各人がこれまで培った経験から感じていることなどについて意見を交わし、次いでご入居者やご家族へのヒアリングも実施。たくさんの声を聞き、議論を深めていく中で浮上してきたのが「
どんなセカンドライフを送りたいのか。どんなサポートを求めているのか。これらの問いに、一律の答えはありません。積極的に活動や交流をしたい方もいれば、一定の距離を保って自分の時間を大切にしたい方もいらっしゃいます。私たちは、お一人おひとりが異なることを踏まえた上で、常にご入居者の居場所でありたいと考えています。すべての方が快適に過ごせる距離感、すなわち「間」を尊重したサービスを提供していくことが、使命なのではないか──そうして定まったのが「心地いい『間』をデザインする。」という理念です。これを受けて、「空間」「時間」「仲間」の3つの「間」を軸とするサービス方針を策定し、議論の過程で出てきた思いを各項目に盛り込みました。
私たちが実現したい未来
これを受けて、日々皆にとっての心地いい「間」をデザインした先に、私たちが実現したい未来とはどのようなものなのか、会社として社会に果たすべき役割は何かということも考えました。世代にかかわらずコミュニティの希薄さが問題になっており、皆が真の居場所を求める現代社会。多様性を認め合い、望まない孤立をなくし、どの世代のどのような人も「『歳を重ねる』ことを楽しめる社会」を実現していきたいという思いに至りました。年齢が上がることをただ不安に思うのではなく、それに伴う変化をポジティブに捉えることが当たり前に思える社会はとても明るいものになる。そんな未来を、ワクワク感を持って生きたい!と考えたためです。
言葉に血を通わせて
30年以上の歴史ある会社が、統合によって企業理念が刷新されることに、戸惑いを覚える方もいるかもしれません。「これまでの良さが失われてしまうのではないか」というご心配もあるかと思いますが、継承することと成長、進化させることという視点は特に大事に考えました。私たちが目指していくのは、すべての方にとっての「心地よさ」。これからの人生をどう過ごすか、それぞれの「なりたい老後」を実現する力が、私たちにはあります。その実現に必要な理念やビジョンを定めたつもりです。
現状ではまだ、単なる言葉に過ぎません。大切なのは、そこに血を通わせていくこと。全従業員に浸透させ、日々の業務に反映させていきたいと考えています。見守っていただき、忌憚のないご意見をお寄せください。新たな社名、新たな理念、新たなビジョンのもと、母体である長谷工グループの総合力を生かしながら、より良いサービスの提供を追求し続けてまいります。どうぞご期待ください。
私たちの理念
企業理念 ー日々果たすべき使命ー
心地いい「
私たちは、一人ひとりの心地いいをデザインすることで、空間・時間・仲間の質を高め、「選んでよかった」と思える居場所をつくり続けていくことを使命とします。
ビジョン ー実現したい未来ー
「歳を重ねる」ことを、誰もが楽しめる社会。
サービス方針 ー提供する価値ー
私たちは、一人ひとりの心地いいをデザインし、3つの「間」の質を高め続けていきます。
心地いい「空間」
- 安心・安全を感じられる建物・設備・環境を整えます。
- 毎日に豊かさを添える演出を考え、実行します。
- ご入居者・ご利用者ご自身が選ぶことのできる余白をつくります。
心地いい「時間」
- ご入居者・ご利用者ご自身が人生で培ってきた価値観・経験を尊重します。
- 心身の状態の変化にも、柔軟に寄り添います。
- 長く楽しく暮らすために必要な試みを積極的に取り入れます。
心地いい「仲間」
- その方が心地いいと感じるベストな距離感で接します。
- 地域との関わり合いをサポートします。
- 長谷工グループ一丸となり、暮らしを支えます。