その地域を愛し、一員としてできることを探し続けます。
地域におけるホームの在り方を模索する
Kは2023年5月の開設から約1年半の「ブランシエール蔵前」で働くリビングリーダーです。「7つの心得」のひとつである「その地域を愛し、一員としてできることを探し続けます」に真っ向から取り組んでいる一人です。
ご入居者はそれまで暮らしてきた地域の知人、友人との交流があり、それが生活に彩りを与えていたはずです。ホームに入居したことで、失われるようなことは望ましくありません。地域社会と共に生きる生活を続けていただきたいという思いから「その地域を愛し、一員としてできることを探し続けます」という心得は誕生しました。

ご入居者のサポートに加え、地域とのネットワークづくりも担当
開設から日の浅い「蔵前」は、いわば「地域の新参者」。ここでご入居者に心地よく暮らしていただくために、まずはその地域を学ぶこと、そして「蔵前」の存在を知ってもらうことから。Kを中心としたスタッフは積極的に地域交流の場に出て行き、街の方々とコミュニケーションを取ったり、地域清掃や消防訓練といったイベントに率先して参加しています。
「新しい住環境に慣れ、地域になじめば、行動の幅が広がり、楽しみも自然と広がっていくはずです。ご入居者が気軽に出かけたくなる場所が増えていくといいなと思っています。もちろん『蔵前』が入居している複合施設にあるオフィスや保育園、一般向け賃貸マンションも、私たちにとっては身近な『地域』。共用空間である屋上庭園では、複合施設内の多世代の方々との何気ない接点を通して、人の気配や笑い声に触れ、活気も生まれています。ここでの交流イベントも企画しているんです」
さらに、地元の生花店による季節の花々が館内を飾り、洋菓子店とのティータイムイベントは月1回の人気企画に。同じ台東区内にある※カーレットジャパン協会とのご縁で始まったカーレットサークルは毎回白熱したゲームに盛り上がっています。こうしたアイデアをスタッフが出しあい、地域交流が生まれ、日々を豊かに彩っています。
※ 「カーレット」は、氷上のカーリングを手軽に楽しめるよう考案された卓上ゲームです。

地域の洋菓子店とのコラボレーションによるティータイムイベント

台東区で活動するフラダンスチームによる華やかなショー

ホームが入るビル合同で行われた消防訓練に参加
街全体が家族のような地域との理想の関係性
そんなKのバックボーンになっているのが、新卒で入社してすぐに配属された「ブランシエール大宮公園」の存在です。ブランシエールの中でも歴史があり、地域に溶け込み、愛されているホームです。
「『蔵前』に来て、ご入居者とスタッフが紡いでいくホームと地域との交流の価値を改めて実感しました。そうした関係性を一からつくっていくことは、難しいところであり、面白いところでもあります」
Kが目指すのは「街も含めてまるごと自慢できる、愛着のある住まい」。ご入居者の中にはもともと蔵前の街にご縁があった方も多く、少しずつですが確実に交流の輪も広がっています。地域の中で安心を感じながら暮らせて、何より新しいつながり、新しい発見が、これまで以上に暮らしを楽しむきっかけになればと願いながら、Kは今日も地域の一員として「蔵前」へ向かいます。
地域になじみ、楽しく過ごしてほしい
私は20年間、蔵前一丁目の町会長を続けています。「蔵前」の建設中から、何ができるのかとホームページなどで調べてみたりしていました。開設前から高田上席事業所長(当時は開設準備室室長)とも連絡を取り、同じ地域に住まうご縁を大切に、より良い地域づくりにつなげていきたいことをお話ししました。
開設後は地域のお知らせを館内に貼り出していただいており、ご入居者やスタッフの方が隅田川花火大会翌日の地域清掃、夏休みのラジオ体操といった行事に参加されました。また、祭りの神輿のコースを変更して「蔵前」の前を通るようにしたところ、多くのご入居者が観覧でき、活気あふれるこの街ならではの祭りの雰囲気を感じてもらえたのではないかと思っています。町会の行事も回を重ねるごとに少しずつ参加人数が増え、交流も盛んになっていると感じています。これからも一緒に地域を盛り上げられたら嬉しいですね。

台東区 蔵前一丁目町会 町会長 Sさん

町会長さんのはからいで「蔵前」がお神輿のルートに
ブランシエール蔵前リビングリーダー K
2006年に入社。「大宮公園」「北浦和」にて介護スタッフとして活躍したのち、「大宮公園」にて生活サポートの業務へ。本社営業部を経て、2023年より現職。