ご入居者・ご利用者ができることを大切にし、引き出します。
過去の経験にとらわれず、ワクワクすることに挑戦します。
コミュニケーションを追求し、程よい距離感を模索する
Sは新卒で「ブランシエール港北2」に配属され、2年目になる介護スタッフです。Sがいつも心がけているのが、ご入居者との「距離感」。ご入居者がどのような人生を送られ、どのような価値観をお持ちなのか、伝わりやすい言葉とは何か。そして、どこまでお手伝いをすれば良いのか。日々模索を続けています。
そんなSの姿勢をつくったのが、配属初日のオリエンテーションでした。「早く業務を覚えて、一人前の介護スタッフにならなくては」と意気込んでいたSに与えられた初めての仕事は、ご入居者へのごあいさつを兼ねたトランプ遊びでした。「先輩から『1人でも多くの方に話しかけてね』と言われました。業務を覚えるよりも、コミュニケーションが先。まずその人を知ることを大切にした会社の価値観を肌で感じられて嬉しかったですね」
Sは、そうしたお一人おひとりとの毎日の触れ合いを通して、その方にとっての「心地いい」を考え、「届くコミュニケーション」「程よい距離感」をつかむ術を身に付けていきました。
ご入居者にとってどんな距離感がベストなのか、常に模索を続けている
介護型のご入居者の状況は、日々変化していくもの。だからこそ、「この方に、今、適切な介護とは?」の見極めが求められるため、スタッフ同士の情報交換や話し合いのグループワークを密に行っています。「グループワークでは先輩たちから、声かけの工夫やアイデアがたくさん出てきます。私自身の表現の幅が広がり、やりがいにもなっています」。何か困っていることがあった時に、安全第一で何もかもお手伝いをしてしまうと、ご入居者の日々のちょっとした体験や楽しみを奪ってしまったり、ADL(日常生活動作)を低下させてしまう懸念も出てきます。どこまでご入居者にやっていただくかのバランスを大事にしています。
また、その方に届く言葉選びとして、言語だけではなく、時に音やボディランゲージなどの非言語的なコミュニケーションも取り入れ、多様な可能性の中から最適な方法を選択しています。「病気の影響もあり、意思疎通が難しいご入居者に工夫をしながら声をかけ続けていたある日、介助中にふいに『ありがとう』と言葉をかけていただきました。私の声が届いたことが嬉しくて……。この出来事がずっと心の支えになっています」
ご入居者ができることを大切にし、引き出すために。Sは学び、考え続けています。
何気ない日々と介護の喜びを伝えたい
Sのさらなる挑戦は、「発信」です。「港北2」のブログ運用を担当しており、イベントの様子や何気ない日常を、豊富な写真と明るい文体で発信しています。
介護施設の暮らしの様子は、実際に入居するまではなかなか見えにくいもの。「介護の現場はきついと聞く。ホームの雰囲気も殺伐としているのではないか」などのイメージが先行しがちな部分も。ありのままの日常を発信することでそんな誤解や暗いイメージを解き、介護業界の創造性ややりがいを伝えたいというのがSの願いです。
大きく変わりゆく介護の姿。Sは現場で起こるさまざまな出来事にワクワクと胸を躍らせながら、一人前の介護スタッフとして成長を続けていきます。
ワクワクが広がる取り組みも進行中!
笑いヨガ
「ブランシエール川越南 七彩の街」では、初の試みとして隣接するコミュニティセンターで地域の方に向けた「笑いヨガ」を実施。
参加をきっかけにホームにお越しいただくなど、ご縁の輪が広がっています。
ラジオ
「ブランシエールケア溝の口」でのタイトルコールの一幕。毎回、登場人物によるタイトルコールから始まる長谷工シニアウェルラジオも3年目になります。
今年もさまざまな企画と共に元気をお届けします!
顔の見えるケアプラン
「ブランシエール井草」のK.Sさん。「シルバーカーを押しながらスーパーで買い物をする」ことを目標に、現在、看護職員や理学療法士とのリハビリに奮闘中。地道な頑張りで少しずつ、確実に、夢に近づく日々です。
ブランシエール港北2 ケアスタッフ S
2023 年に新卒で入社。「港北2」で介護スタッフとして活躍。