株式会社 長谷工シニアウェルデザイン

自分で決めた住まいでこれからも楽しみを見つけたい

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自分で決めた住まいでこれからも楽しみを見つけたい

今回ご登場いただくのは、「ブランシエール市川」にお住まいのAさん(86 歳)。
ご主人との別れを経て、入居されてから約1年。創作へのたゆまぬ意欲を温め続けながら、自分らしい暮らしを楽しんでいます。


ブランシエール市川 Aさん

好奇心を持ち続ける日々

 日本画、パステル画、切り絵に貼り絵、そしてたくさんの絵手紙。「創作することが大好きで、なんでもやってみたくなってしまうの」と微笑むAさんの自室には、見ているだけで楽しくなったり、間近でじっくりと見たくなるような作品が、丁寧に保管されています。特に熱中しているのが、季節を告げる絵手紙です。ご主人が立ち上げた会社を手伝う傍ら、30年近く絵手紙教室の先生として活躍してきました。

 「ひな祭りの時期に、主人の妹に3日連続で絵手紙を送ったの。褒めてくれたのがうれしかったのだけど、その後やめてしまったら『三日坊主ね』と言われてしまって。悔しくて、それから500日間、絵手紙を送り続けました」。その500枚が縁あって、当時暮らしていた市川市のギャラリーで展示されることに。展示をきっかけに教室の先生として声がかかると、温もりと力強さを併せ持つ筆致と、教室の楽しい雰囲気が評判を呼びました。当時の絵手紙ブームも追い風となって依頼は次々と舞い込み、教室の数も増えていったといいます。

 

選んだ場所は、慣れ親しんだ市川

 84歳の時、娘さんの勧めで、ご主人と千葉県沿岸部にある自立型のサービス付き高齢者向け住宅に入居。1年後にご主人を見送り、これからの暮らしを考える中で、ふと気付いたといいます。「以前の施設は、新たに開発された街。小鳥たちの姿をほとんど見かけたことがなくて。その時、ふと『市川が恋しい』という思いが湧いてきたんです」。

 市川は、Aさんが居を構えるまで約40年暮らした場所。歴史や文化、自然も残る昔からの街で、ご友人がいて、ご両親が眠るお墓もある。以前の施設は娘さんが選んでくれたものでしたが、自分自身が納得して選んだ場所ではなかったことが、やはり心のどこかに引っ掛かっていたといいます。そこで今回は、スマートフォンで「ブランシエール市川」を調べ当て、見学を申し込み、自分の目で確かめて入居を決めました。「以前の住まいは介護の仕組みがなかったけれど、ここは将来介護が必要になっても自立型から介護型に住み替えができ、駅直結で移動にも便利。スタッフの丁寧な対応にも安心感があり、初めての見学で『ここだ!』と心が決まりました」。

 そうして手に入れた自分だけの空間。Aさんの傍らには、いつも筆があります。最近は絵手紙仲間とのやりとりや俳句の楽しみに加え、ご自身のこれまでの人生や想いを文章で綴り始めました。目標は、その作品を一つの冊子にまとめること。暮らしも心も落ち着き、気持ちに余裕ができた今、Aさんの意欲はますます増しています。

 また、スタッフからの提案で、「市川」のエントランスにはAさんの作品が飾られています。「以前のように自分の作品を見ていただける場があることが、とっても楽しいの」と、うれしそうに話すAさん。自らが選んだ暮らしの中で、さまざまな出会いを楽しむ日々を送っています。

 

納得して選んだ住まいで、楽しく自由な時を過ごせることがうれしい

Aさんの想いが詰まった作品たち。チラシを切って貼り合わせた作品(右)は、驚くほど精巧です。


Aさんの充実のひととき

館内での展示

季節に合わせて、ご自身で選んだパステル画や絵手紙を展示しています。画材を添えたり、花を生けたりと、見る人をより楽しませる工夫も光ります。

書道サークル

「市川」はサークル活動がさかん。Aさんは、新しいチャレンジとして月に数回、書道サークルに参加しています。集中して取り組むがゆえの緊張感も楽しんでいるのだとか。


出典:2026年1月1日発行「間楽」5号