株式会社 長谷工シニアウェルデザイン

“面に宿る日本のこころ”港北2ギャラリー

ブログ: ブランシエール港北2

“面に宿る日本のこころ”港北2ギャラリー

暮らし

河津桜が咲き始め、昼間の日差しには暖かさを感じられるようになりました。
冬から春へと季節が少しずつ移り変わっていくこの季節、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

“ブランシエール港北2”のエントランスや共用部では、ご入居者の皆さまの作品が、日々の暮らしにやさしい彩りを添えてくださっています。
このたび“港北2ギャラリー”には、ご入居者が長年にわたり制作されてきた能面・狂言面の作品が飾られました。

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左から、『物狂能』の盲目の少年「弱法師(よろぼし)」、能『枕慈童』の少年「童子(どうじ)」、狂言面の「賢徳(けんとく)」。賢徳は、動物の役や蟹の精、キノコ等幅広く使われる面なのだそうです。

能や狂言は、日本で大切に受け継がれてきた伝統芸能です。

面は一見無表情に見えますが、角度や光の加減によってさまざまな表情を見せる、日本独自の高度な芸術といわれています。

その静かな佇まいには、日本文化ならではの趣きが感じられます。

今回展示されているお面は、月に一度、先生のもとへ通いながら作り続けてこられたもので、10年ほど続けていらしたそうです。

 

「女面のほうが凹凸がなくて、実は難しいんですよ」
そう語ってくださったのはご本人。

また、髪の毛を描く工程では、一本一本に神経を集中させる必要があり、
「とても集中力が要りました」と、制作当時を振り返ってくださいました。

お面を飾っていると、他のご入居者も集まられました。
面の説明をご本人からお聞きし、実際に手に取って眺めさせてもらったり、そっとつけさせてもらったりする場面も。

「思ったより前が見えないね」
「これで舞うなんてすごいわね」と、
能を舞う演者の視野の狭さに驚かれる声も聞かれ、
皆さま興味深そうにお面を眺めていらっしゃいました。

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能面・狂言面を顔につけることはなかなかできないので、貴重な体験でした!

 

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「まるで美術館のようですね」と喜ばれていました。

「木の種類は?檜なんだ!」
「彫刻刀で掘られたのよね」
「やすりで仕上げるの?とても滑らかね」と、
面の作り方についても話題は広がっていました。

能面や狂言面は、主にヒノキの木を使って作られるそうです。
ご入居者の皆さまは、作品そのものだけでなく、
「作り続けてこられた時間」や「そこに込められた想い」にも、ゆっくりと思いを巡らせていらっしゃいました。

作品を通して、日本の伝統文化に触れると同時に、ご入居者様同士がそれぞれの大切にしてきたことに耳を傾け、認め合う―――そんな心豊かな時間が静かに流れていました。


”港北2ギャラリー"は、作品を通してご入居者様それぞれの歩みや想いが自然と伝わる場所。
これからも、心穏やかに過ごせる心地よい“間”を、皆さまとともに育んでまいります。

☆港北2ギャラリーについては、こちらの記事も合わせてご覧ください。
 → 「“春爛漫”港北2ギャラリー
             「“想い出が彩る”港北2ギャラリー」